① 「メジャー最多=史上最強」通説 → 支配と直接対決も込みで読む。最多24勝のジョコビッチが首位だが、根拠は数だけでなく世界1位在位最長・年間1位最多・両ライバルへの直接対決勝ち越し。最も愛されるフェデラー(20勝)は3位、ナダル(22勝)が2位になる。人気は序列と別。
② 「公式メジャー数=実力」通説 → 時代で歪む。暦年グランドスラムを2度達成したレーバーは4位、ローズウォールは5位。両者は1960年代にプロ転向し、オープン化前の4大大会に出られない期間があった。公式優勝数(各11勝/8勝)は実力を過小評価している(該当カードに「論点」タグ)。
③ 「全盛期の支配=全能」通説 → 反証。6年連続年間1位のサンプラス(14勝)は7位。クレーの全仏だけは一度も勝てず、全サーフェス対応で減点される。全盛期の支配とサーフェス万能は別の軸。
④ 物差しを変えると首位が動く。「サーフェス万能」ではクレーの王ナダルが、「技巧・多彩さ」ではフェデラーが首位に立つ。ジョコビッチは大半のレンズで首位だが、この2つの物差しでは譲る(上のレンズで体験可)。
ノバク・ジョコビッチ: 4大大会優勝24回が男子歴代最多("a record 24 majors")・世界1位在位が通算428週で歴代最長("a record 428 weeks")・年間1位8回が歴代最多・4大大会すべてを3回以上制した唯一の男子選手("the only man to achieve a triple Career Grand Slam") — 英語版Wikipedia『Novak Djokovic』 https://en.wikipedia.org/wiki/Novak_Djokovic /※前版は「4大大会すべてを2回以上制した唯一」としていたが、ロッド・レーバー(全豪3・全仏2・ウィンブルドン4・全米2)とロイ・エマーソン(全豪6・全仏2・ウィンブルドン2・全米2)も2回以上を達成しており誤りだった。同ページが「唯一」とするのは3回以上(トリプル・キャリアグランドスラム)である。なお対フェデラー27-23・対ナダル31-29という直接対決の数字は検索集約による確認で、同ページ本文からの直接確認ではない。現役のため記録は変動する
ラファエル・ナダル: 4大大会優勝22回・全仏オープン14回優勝が歴代最多("22 major titles—including a record 14 French Open titles")・生涯グランドスラムに2008年北京五輪金を加えた生涯ゴールデンスラム(アガシに次ぐ2人目) — 英語版Wikipedia『Rafael Nadal』 https://en.wikipedia.org/wiki/Rafael_Nadal
ロジャー・フェデラー: 4大大会優勝20回・世界1位在位が通算310週で歴代2位、連続237週が歴代最長("for 310 weeks (second-most of all time), including a record 237 consecutive weeks") — 英語版Wikipedia『Roger Federer』 https://en.wikipedia.org/wiki/Roger_Federer /※前版は「通算310週・連続237週はいずれも歴代最長」と書いていたが、同ページは通算310週を歴代2位と明記している。本稿はジョコビッチのカードで「通算428週が歴代最長」とも書いており、記事の中で矛盾していた
ロッド・レーバー: 1962年(アマチュア)と1969年(オープン化後)の暦年グランドスラム達成で、後者は "the only time a man has done so in the Open Era"・公式の4大大会優勝11回・1963年から1967年はプロ転向のため4大大会に出場できなかったこと — 英語版Wikipedia『Rod Laver』 https://en.wikipedia.org/wiki/Rod_Laver
ケン・ローズウォール: 公式の4大大会優勝8回・1972年に37歳2か月で全豪を制しオープン化後の最年長優勝者となったこと("became the oldest Grand Slam male champion (37 years and 2 months old) in the Open Era")・1974年全米で39歳310日で決勝に進出したこと — 英語版Wikipedia『Ken Rosewall』 https://en.wikipedia.org/wiki/Ken_Rosewall /※前版は「40代でも4大大会決勝に進出」としていたが、最後の決勝進出は39歳310日で40代ではないため訂正した。またプロ転向の期間を「1957-1967年」としていたが、同ページは "from 1957 to 30 March 1968"(オープン化まで)と記載しているため訂正した
ピート・サンプラス: 4大大会優勝14回が引退時点の歴代最多だったこと("an all-time record at the time of his retirement")・1993年から1998年の6年連続年間1位・ウィンブルドン7勝・全仏はベスト4止まりで未勝利 — 英語版Wikipedia『Pete Sampras』 https://en.wikipedia.org/wiki/Pete_Sampras
アンドレ・アガシ: 4大大会すべての制覇に1996年アトランタ五輪金を加えた男子初の達成("the first male player to win the Career Super Slam")・1997年11月10日に世界141位まで落ちたこと — 英語版Wikipedia『Andre Agassi』 https://en.wikipedia.org/wiki/Andre_Agassi
ジミー・コナーズ: 4大大会優勝8回・ATPツアー通算109タイトルがオープン化以降の男子記録であること("a male open era record")・世界1位在位通算268週・1991年に39歳で全米オープン準決勝に進出したこと — 英語版Wikipedia『Jimmy Connors』 https://en.wikipedia.org/wiki/Jimmy_Connors /※同ページは268週を歴代5位とも記しており、本稿はこの数字に「最多」等の限定を付けていない
ビル・ティルデン: 1920年から1925年まで6年連続でアマチュア世界1位だったこと("the world No. 1 amateur for six consecutive years, from 1920 to 1925")・4大大会にあたる大会で通算10勝 — 英語版Wikipedia『Bill Tilden』 https://en.wikipedia.org/wiki/Bill_Tilden
ジョン・マッケンロー: 4大大会シングルス7勝(全米4・ウィンブルドン3)・1984年の82勝3敗がオープン化以降の最高勝率シーズンであること("remains the best single-season win rate of the Open Era")・全仏は1984年決勝で2セット先取後に逆転負けし未勝利 — 英語版Wikipedia『John McEnroe』 https://en.wikipedia.org/wiki/John_McEnroe /※82勝3敗=85戦で 82÷85=.9647 となり、本稿の「.965」と整合する
フレッド・ペリー: 4大大会優勝8回・1934年から1936年のウィンブルドン3連覇・生涯グランドスラムを最初に達成した選手であること("the first player to win a Career Grand Slam") — 英語版Wikipedia『Fred Perry』 https://en.wikipedia.org/wiki/Fred_Perry
ロイ・エマーソン: 4大大会シングルス12勝が2000年にピート・サンプラスに更新されるまで男子最多だったこと("His 12 major singles titles stood as a men's record until 2000, when it was surpassed by Pete Sampras")・すべてオープン化前の記録であること — 英語版Wikipedia『Roy Emerson』 https://en.wikipedia.org/wiki/Roy_Emerson /※前版は「ロジャー・フェデラーが更新するまで」としていたが、エマーソンの記録を最初に破ったのは2000年のサンプラスであるため訂正した。また前版は「プロ転向していたレーバーやローズウォールら最強選手と対戦していない」としていたが、レーバーは1962年までアマチュアでエマーソンと対戦しており、この断定は裏付けられないため「4大大会に出られなかった時期の記録である」という表現に改めた
アンディ・マレー: 4大大会優勝3回(ウィンブルドン2・全米1)・男女を通じて五輪シングルスで金メダルを2回獲得した唯一の選手であること("the only player, male or female, to win two Olympic gold medals in singles"、2012年ロンドン・2016年リオ)・4大大会決勝11回・2016年に世界1位 — 英語版Wikipedia『Andy Murray』 https://en.wikipedia.org/wiki/Andy_Murray