各タイトルの公開年は、開発元・配信元の公表ページおよび公式ストアの公開日表示で確認したものを優先し、出典欄に参照先を記載した。アーリーアクセス/ベータ開始年と正式リリース年が異なるタイトルは、どちらの年かを本文で書き分けている。Mod(DotA・Aeon of Strife)は一次資料が存在せず、成立時期には諸説がある。
集計日 / 主観性
2026-07-25。ルールの発明を最も重く見るのは、このジャンルが一つの構造の発明から始まったという編集判断。完全同点は無いが、1位League of Legends(8.76)と2位王者栄耀(8.22)は0.54差で、上位は比較的離れている。
評価レンズを切り替える ― 重みを変えると順位が動きます(同じ証拠・同じ採点で再計算)
総合ランキング
★ 初回集計(First Edition)
通説に対する発見
① 総合1位は『League of Legends』(8.76)。ただし4つのレンズのどれでも1位を取れません。10を持つのはレンズの張られていない2軸——運営の継続力と世界観・演出——だけです。DotAの構造を受け継ぎ、無料化・世界大会という枠組みを整えてジャンルを産業にした。発明ではなく、整えることで勝った一作です。
② 「ルールの発明」レンズで頂点に立つのは、どの商業タイトルでもなく『DotA』——『WarCraft III』のModです(8.64)。3レーン・ラストヒット・アイテム・役割分担。今日のMOBAの文法はほぼすべてここで確定しました。このジャンルは売り物ではなくMODから生まれています。
③ 『Dota 2』は深さレンズで1位(8.96)、間口レンズでは13位。Modの設計を削らずに完成させた結果、競技としての深さは最高点の10(DotAと並ぶ)、間口は4。深さと間口が両立しないことを、このジャンルで最も極端な形で示しています。
④ 「間口の広さ」レンズでは『Pokémon UNITE』が7→1位(8.88)。1試合10分、ラストヒットの簡略化、既に知っているキャラクター。MOBAの難しさの多くは慣習であって必然ではないということを、設計で示した一作です。
⑤ 「裾野の設計」レンズでは『王者栄耀』が2→1位(9.20)。日本ではほとんど知られていませんが、片手操作・低スペック端末・10分の試合と、遠くまで届くように逆算して作られています。逆に『Aeon of Strife』はジャンルの祖でありながら総合18位(5.00)——発明9でも、他の5軸が伴わなければ順位は上がりません。
League of Legends(2位・8.40)が続く/Aeon of Strife(StarCraft の Mod)が18→9位へ大きく浮上
MOBAの文法を作ったか
競技としての深さ重視
Dota 2 8.96
DotA(WarCraft III の Mod)(2位・8.64)・League of Legends(3位・8.40)が続く/Pokémon UNITEは13位まで下がる
上達の余地とメタの厚み
間口の広さ重視
Pokémon UNITE 8.88
王者栄耀(2位・8.68)が続く/Dota 2は13位、DotA(WarCraft III の Mod)は17位まで下がる
初心者が入って続けられるか
裾野の設計重視
王者栄耀(Honor of Kings) 9.20
League of Legends(2位・8.92)・Mobile Legends(3位・8.88)が続く/Aeon of Strifeは19位まで下がる
端末・地域・回線条件を想定した設計か
議論の余地・限界
各軸0〜10点は収集した記述に基づく推定です。とくに「ルールの発明」は、ある要素をどのタイトルに帰属させるかで評価が割れる軸です(MOBAの起源をめぐっては複数の系譜が語られ、『Aeon of Strife』の成立時期にも諸説があります)。公開年や「最初」の主張にも確認を要する箇所があり、断定を避けています。
完全同点はありませんが、7位『Pokémon UNITE』(7.48)と8位『DotA(WarCraft III の Mod)』(7.34)のように上位は比較的離れている一方、下位には僅差の並びがあります。重み配分をわずかに変えるだけで前後が入れ替わります。本稿は「最強のMOBA」を断定するものではなく、開示した評価軸での序列です。順位は客観評価で決めており、広告・提携・報酬で動かしていません。価格・購入の手配やアフィリエイトリンクは含んでいません。
League of Legendsの公開(2009年10月)— Wikipedia「League of Legends」 https://en.wikipedia.org/wiki/League_of_Legends (二次資料・確度低)。開発元 Riot Games の一次発表には未到達
League of LegendsがDotAの構造を受け継ぎ、基本無料と世界大会の枠組みで広まったとされる点 — Wikipedia「League of Legends」 https://en.wikipedia.org/wiki/League_of_Legends (二次資料・確度低)
王者栄耀(Honor of Kings)の公開(2015年・中国)— Wikipedia「Honor of Kings」 https://en.wikipedia.org/wiki/Honor_of_Kings (二次資料・確度低)。開発元 Tencent の一次発表には未到達。地域ごとに版と名称が異なる点に留意
王者栄耀がスマートフォン向けに試合時間や操作を簡略化した設計とされる点 — Wikipedia「Honor of Kings」 https://en.wikipedia.org/wiki/Honor_of_Kings (二次資料・確度低)
League of Legends: Wild Riftの公開(2020年・各地域へオープンベータとして順次)— Wild Rift 公式アカウントの告知 https://x.com/wildrift/status/1329091999522177026 。正式リリースが明言されたのは中国の2021年で、グローバル版がベータを抜けた区切りは確認できていない(確度中)
Mobile Legends: Bang Bangの公開(2016年)— Wikipedia「Mobile Legends: Bang Bang」 https://en.wikipedia.org/wiki/Mobile_Legends:_Bang_Bang (二次資料・確度低)。開発元 Moonton の一次発表には未到達
Heroes of the Stormの公開(2015年6月2日)— Blizzard 公式ニュース https://news.blizzard.com/en-us/article/18813884/heroes-of-the-storm-launches-june-2 。その後の更新縮小については開発元の一次発表に未到達で確度中
DotAが2003年ごろから『WarCraft III』のカスタムマップとして作られたとされる点 — Wikipedia「Defense of the Ancients」 https://en.wikipedia.org/wiki/Defense_of_the_Ancients (二次資料・確度低)。非公式Modのため開発元による一次資料が存在せず、本文では「頃」とぼかしている
DotAで3レーン・ラストヒット・アイテムなど今日のMOBAの基本要素が確定したとされる点 — Wikipedia「Defense of the Ancients」 https://en.wikipedia.org/wiki/Defense_of_the_Ancients (二次資料・確度低)。非公式Modのため帰属に留保を付している
Pokémon UNITEの公開(Nintendo Switch版 2021年7月21日)— ポケモン公式サイト https://www.pokemon.com/us/pokemon-news/pokemon-unite-launches-on-nintendo-switch-on-july-21
Deadlockが2024年8月に公表され、本稿の時点で招待制テスト中・正式リリース前である点 — Steam ストアページ(Release Date は To be announced、招待制と明記) https://store.steampowered.com/app/1422450/Deadlock/
Aeon of Strifeが『StarCraft』のカスタムマップとして作られ、MOBAの祖とされる点 — 成立時期に諸説あり一次資料に未到達(出典未確認)。専門サイト Lane-Pushing Games https://lanepushinggames.com/article/aeon-of-strife は現存マップから2002年頃の活動を指摘しつつ結論を出していない。本文では「1990年代後半」としたうえで諸説あることを明記している