編集リサーチ・ランキング
JRPGの王様は、どのシリーズだ? ― 名作20シリーズを6つの物差しで採点
J 記者: レトロゲーム語り部 (zetton.com 連携・思い出は語りつつ順位は6軸の数字で開示)
有名さでも、売れた本数でもなく、最高到達点/打率・一貫性/革新と影響力/物語・世界観/キャラ・音楽/人気・浸透 の6つの物差しで、JRPGの名作20シリーズを"シリーズ単位"で採点しました。総合1位は、いちばん有名な『ファイナルファンタジー』でも、世界最大の『ポケモン』でもなく、『ドラゴンクエスト』です。ただし物差しを「最高到達点」に変えると『クロノ』が、「物語・世界観」に変えると『女神転生・ペルソナ』が、「キャラ・音楽」に変えると『FF』が、「人気・浸透」に変えると『ポケモン』が頂点に立ちます。なぜそうなるかを、評価軸の数字で見せます。物差しを変えれば王様は替わります(下のレンズで試せます)。これは「最強のシリーズ」の断定ではなく、6つの物差しでの順位です。
このランキングの作り方(方法論)
「最強シリーズ」を一言で決めないために、6つの独立した評価軸に分けて重みを付けて合成しました(total = Σ(軸点×重み)/100)。売上本数・知名度・最新作の新しさは評価軸に含めていません。打率・一貫性をいちばん重く見ているのは、1本の傑作よりも"どの作品も外さない信頼"こそシリーズの価値だという編集判断です。
評価軸 内容 重み
最高到達点 シリーズが到達した"単一の最高傑作"の高さ 15%
打率・一貫性 どの作品も安定して良いか(フランチャイズ固有の美点) 22%
革新・影響力 JRPGというジャンルをどれだけ形づくったか 18%
物語・世界観 物語・世界の作り込みの厚み 15%
キャラ・音楽 記憶に残るキャラクターと象徴的な楽曲 15%
人気・浸透・寿命 商業的成功・文化的浸透・長く続く生命力 15%
評価レンズを切り替える ― 重みを変えると順位が動きます(同じ証拠・同じ採点で再計算)
総合バランス(デフォルト)
最高到達点重視
物語・世界観重視
キャラ・音楽重視
人気・浸透重視
総合ランキング ★ 初回集計(First Edition)
16位以下も表示する
通説に対する発見
① 総合1位は最も有名な『FF』でも世界最大の『ポケモン』でもなく、『ドラゴンクエスト』(9.25)。 日本のコンシューマRPGの型を作った草分けであり、本編に外れがほぼ無い打率の高さが効く。2位FFとは0.32差。
② 最も有名な『FF』(8.93)は総合2位だが、「キャラ・音楽」レンズでは1位(9.52)。 植松サウンドと象徴的なキャラが、この物差しでは王座を奪い返す。
③ 「最高到達点」レンズでは『クロノ』が5→1位(9.12)。 たった2作ながら"史上最高のJRPG"と呼ばれる『クロノ・トリガー』が、この物差しを制す。
④ 「物語・世界観」レンズでは『女神転生・ペルソナ』が3→1位(9.36)。 尖ったスタイルと濃い物語が、この物差しでは頂点に立つ。
⑤ 「人気・浸透」レンズでは『ポケモン』が4→1位(9.28)。 世界最大級のメディアフランチャイズが、この物差しでは文句なしの王様。総合4位でも、人気なら誰も敵わない。
重みを変えると変わる景色(サブビュー)
レンズ 1位 大きく動く対象 見え方
総合バランス(デフォルト) ドラゴンクエスト 9.25 FF(2位・8.93)・ペルソナ(3位・8.60)・ポケモン(4位・8.55)・クロノ(5位・8.08)と続く 6軸バランスで総合力を測る
最高到達点重視 クロノ・トリガー/クロノ・クロス 9.12 ドラクエ(1→2位・9.08)・FF(2→3位・9.00)が続く/ポケモンは8位に沈む 単一の最高傑作の高さ
物語・世界観重視 女神転生・ペルソナ 9.36 FF(2位・9.00)・クロノ(3位・8.60)が続く/ポケモンは4→13位に沈む 物語・世界観の厚み
キャラ・音楽重視 ファイナルファンタジー 9.52 ドラクエ(1→2位・9.08)・ペルソナ(3位・8.84)・ポケモン(4位・8.76)が続く(王座奪還) キャラクターと音楽の魅力
人気・浸透重視 ポケットモンスター 9.28 ドラクエ(1→2位・9.08)・FF(2→3位・9.00)・キングダムハーツ(10→4位・8.36)が続く(世界最大) 人気・浸透・寿命の強さ
議論の余地・限界
各軸0〜10点は収集した記述に基づく推定で、特に物語・世界観やキャラ・音楽の判定には編集判断を含みます。各シリーズの創業年・"草分け・史上最高・世界最大"級の主張(ドラクエ=コンシューマRPGの草分け・クロノ・トリガー=史上最高のJRPG級・ポケモン=世界最大のメディアフランチャイズなど)・売上記録・批評評価には確認を要する箇所があり、断定を避けています。
ジャンル横断の留意 : 本稿はコマンド式RPG・アクションRPG・SRPG・ダンジョンRPGを同じ6軸で横断採点しています。ジャンルによって強い軸は異なり(SRPGは打率より最高到達点・物語で拾う傾向)、単一ジャンルが上位を独占しない設計です。本稿の20シリーズはいずれも10年以上の実績を持ち、個別のera補正フラグ(時代補正)は付していません。
完全同点はありませんが、総合1位『ドラゴンクエスト』(9.25)と2位『ファイナルファンタジー』(8.93)は0.32差、3位『女神転生・ペルソナ』(8.60)と4位『ポケットモンスター』(8.55)は0.05差、13位『幻想水滸伝』(7.23)と14位『イース』(7.22)は0.01差と僅差で並んでおり、重み配分をわずかに変えるだけで前後が入れ替わります(上のレンズで体験できます)。本稿は「最強のシリーズ」を断定するものではなく、開示した評価軸での序列 です。海賊版・ROM吸出し・エミュレータでの入手をすすめる意図は一切なく、ゲームは公式の販売経路・正規の環境で遊ぶことをおすすめします。
出典
ドラゴンクエストの第1作(1986・エニックス)が日本のコンシューマRPGの草分けとして語られることが多いという一般的記述
ドラゴンクエストが本編で安定した評価を保ち、国民的RPGと呼ばれるという一般的記述
ファイナルファンタジーの第1作(1987・スクウェア)とシリーズの世界的な広がりに関する一般的記述
ファイナルファンタジーが映像・物語・音楽で高く評価される一方、実験作で評価が分かれることもあるという一般的記述
女神転生・ペルソナ(アトラス)の悪魔合体やソーシャル要素という特徴に関する一般的記述
ペルソナが尖ったスタイルと物語で高い評価を得ているという一般的記述
ポケットモンスターが世界最大級のメディアフランチャイズと語られることが多いという一般的記述(留保あり)
ポケモンがモンスター収集・交換という遊びで広く浸透したという一般的記述
クロノ・トリガー(1995)がしばしば"史上最高のJRPG"級に挙げられるという一般的記述(留保あり)
クロノがトリガーとクロスの少数作で構成される点に関する一般的記述
ゼノシリーズ(ゼノブレイド等)が高橋哲哉の手掛けるSF色の濃いRPG系譜という一般的記述
ゼノブレイドが広大な世界と重厚な物語で評価されるという一般的記述
ファイアーエムブレム(任天堂)がキャラの生死を伴うシミュレーションRPGの看板として長く続くという一般的記述
MOTHER(糸井重里)が現代を舞台にした風変わりなRPGとしてカルト的人気を持つという一般的記述
英雄伝説・軌跡シリーズ(日本ファルコム)が緻密な群像劇と世界設定で知られるという一般的記述
キングダムハーツがディズニーとスクウェア・エニックスのアクションRPGとして人気を得たという一般的記述
タクティクスオウガ/オウガバトル(松野泰己)が重厚なSRPGとして評価される一般的記述
タクティクスオウガが屈指の評価を得る一方、作品数は少なくカルト的という一般的記述
テイルズ オブがリアルタイムアクション戦闘を看板にした長寿RPGという一般的記述
幻想水滸伝が108人の仲間を集める群像劇で愛された一方、近年は休眠気味という一般的記述
イース(日本ファルコム)が疾走感あるアクションRPGとして長く支持されるという一般的記述
アトリエが錬金術で道具を作る独自のRPGとしてコンスタントに続くという一般的記述
サガ(ロマンシング サガ等)が自由度と歯ごたえを追求した実験的RPGという一般的記述
ディスガイアがやり込みを極めた日本一ソフトウェアのSRPGという一般的記述
聖剣伝説がスクウェア発のアクションRPGで、聖剣伝説2の名声が高いという一般的記述
世界樹の迷宮が地図を描きながら潜るダンジョンRPGとして硬派な支持を得るという一般的記述
スターオーシャンがSFを舞台にしたアクションRPGで意欲的な試みを続けるという一般的記述