Ranking Lab ― 計測する編集室
編集リサーチ・ランキング

歴代マリオ、いちばんの“神ゲー”はどれだ?
― 全26作を6つの物差しで採点

有名さでも新しさでも、売れた本数でもなく、革新・完成度・影響力・楽しさ・時代を超えた評価・世界観と音楽の6つの物差しで、マリオ26作を採点しました。いちばん有名な初代『スーパーマリオブラザーズ』は総合6位。最新の『ワンダー』や『オデッセイ』でもなく、1位に輝いたのは1988年の『スーパーマリオブラザーズ3』です。なぜかを、評価軸の数字で見せます。物差しを変えれば順位は動きます(下のレンズで試せます)。「影響力」の物差しにすると、初代と『スーパーマリオ64』が上位に来ます。これは「最も優れたマリオ」の断定ではなく、6つの物差しでの順位です。

このランキングの作り方(方法論)

「神ゲー」を一言で決めないために、6つの独立した評価軸に分けて重みを付けて合成しました(total = Σ(軸点×重み)/100)。売上本数・知名度・発売年の新旧は評価軸に含めていません。

評価軸内容重み
革新・発明新しい遊びや仕組みを発明したか(横スクロール/3D操作/重力/作成ツール等)20%
完成度・ゲームデザイン操作・レベル設計・難易度曲線がどれだけ磨かれているか22%
影響力ゲーム/業界/後続作にどれだけ波及したか(普及・売上も間接材料)18%
楽しさ・遊びごたえ純粋な面白さ・またやりたくなる中毒性・みんなで遊べるか16%
時代を超えた評価一過性の話題でなく、時代を超えて名作とされ続けたか14%
世界観・音楽キャラ・世界観・BGMの魅力(マリオらしさ)10%
正規化ルール
売上本数・知名度・発売年の新旧は評価軸に含めない。近年作(スーパーマリオブラザーズ ワンダー/オデッセイ/マリオカート8 デラックス)は「時代を超えた評価」を保守的に採点し flags=時代補正 を付す。
対象・単位
任天堂のマリオシリーズ。マリオが主役のゲームソフトを、ジャンルを横断して26作採点。単位=個別のゲームソフト。姉妹編「歴代ゲームの影響力」「初動セールス記録」ランキングとは対象・角度で分離している。
データソース
発売年・機種は任天堂の公式ソフトページに当たって確認する(nintendo.co.jp / nintendo.com の各作品ページ、ゲーム&ウオッチの沿革ページなど)。公式ページに到達できなかった作品は出典欄にその旨を明記し、"世界初"級の主張や批評スコアなど確信が持てない点は留保する。海賊版・ROM吸出し・エミュレータでの違法入手をすすめる表現は書かない。
集計日 / 主観性
2026-07-19。楽しさ・世界観の魅力の判定には編集判断を含む。11位『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』と12位『マリオカート64』は完全同点。
評価レンズを切り替える ― 重みを変えると順位が動きます(同じ証拠・同じ採点で再計算)

総合ランキング

★ 初回集計(First Edition)

通説に対する発見

「いちばん有名な初代スーパーマリオが1位じゃないの?」通説 → 本軸では総合6位(8.72)。革新(10)・影響力(10)・時代を超えた評価(10)は最高水準だが、40年前の設計ゆえ現在の目で見た完成度(7)・世界観(7)は後続に譲る。ただし「影響力」レンズでは2位(9.26)まで急上昇する(上のレンズで確認できます)。
1位は最新作でも『マリオ64』でもなく、1988年の『スーパーマリオブラザーズ3』(9.36)。完成度(10)・時代を超えた評価(10)が全軸で高く、2Dアクションの設計を一段引き上げた完成度が総合1位を支える。
「革新」「影響力」レンズにすると『スーパーマリオ64』が1位に交代する(革新9.48・影響力9.46)。箱庭を自由に動く3Dアクションを発明したとされる評価が、レンズを変えると首位を押し上げる。
「みんなで遊ぶ楽しさ」レンズでは対戦・協力タイトルが急上昇する。マリオカート8 デラックスが9位→4位、マリオカート64が12位→6位に浮上する一方、一人用中心の『スーパーマリオ64』は3位→9位、初代『スーパーマリオブラザーズ』は6位→12位に後退する。
11位『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』と12位『マリオカート64』が完全同点(ともに8.02)。わずかな軸の差で数字上の前後が決まっている。

重みを変えると変わる景色(サブビュー)

レンズ1位大きく動く対象見え方
名作のバランス(デフォルト)スーパーマリオブラザーズ3 9.366軸バランスで「神ゲー」を測る
革新・発明重視スーパーマリオ64 9.48スーパーマリオ64が3位→1位に交代。スーパーマリオカート(7→4位)・スーパーマリオメーカー(13→8位)が上昇。スーパーマリオワールド(2→7位)・New スーパーマリオブラザーズWii(18→26位)が後退「新しい遊びの発明」だけを測る
完成度・遊びの質重視スーパーマリオブラザーズ3 9.60スーパーマリオ3Dワールド(14→9位)・ペーパーマリオRPG千年の扉(15→10位)が上昇。初代スーパーマリオブラザーズ(6→13位)・スーパーマリオカート(7→14位)が後退「磨き込みの緻密さ」だけを測る
影響力重視スーパーマリオ64 9.46初代スーパーマリオブラザーズが6位→2位に急上昇。スーパーマリオブラザーズ3(1→3位)・スーパーマリオワールド(2→4位)は後退。マリオパーティ(17→21位)などスピンオフは後退「業界・後続への波及」だけを測る
みんなで遊ぶ楽しさ重視スーパーマリオブラザーズ3 9.24マリオカート8 デラックス(9→4位)・マリオカート64(12→6位)が急上昇。一人用中心のスーパーマリオ64(3→9位)・初代スーパーマリオブラザーズ(6→12位)が後退「対戦・協力の中毒性」だけを測る

議論の余地・限界

各軸0〜10点は収集した記述に基づく推定で、特に楽しさ・世界観の魅力の判定には編集判断を含みます。発売年・"世界初"級の主張(3Dアクションの発明など)・批評家スコアには諸説あるものや留保を要する箇所があり、断定を避けています。

時代補正フラグ: スーパーマリオブラザーズ ワンダー・スーパーマリオオデッセイ・マリオカート8 デラックスの3件は era_rule に基づき「時代補正あり」フラグ付きです。評価史が積み重なれば、今後の再評価対象になりえます。

11位スーパーマリオブラザーズ ワンダーと12位マリオカート64、17位マリオパーティと18位New スーパーマリオブラザーズWii、20位スーパーマリオ3Dランドと21位マリオ&ルイージRPG、25位マリオブラザーズと26位スーパーマリオブラザーズ2(USA)の4組は完全同点で、重み配分をわずかに変えるだけで順位が入れ替わります(上のレンズで体験できます)。本稿は「最も優れたマリオ」を断定するものではなく、開示した評価軸での序列です。海賊版・ROM吸出し・エミュレータでの入手をすすめる意図は一切なく、ゲームは公式の販売経路・正規の環境で遊ぶことをおすすめします。

関連

出典

  1. 『スーパーマリオブラザーズ3』が1988年10月23日にファミリーコンピュータで発売されたこと、ワールドマップ選択やしっぽマリオという新機軸 — https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%BA3 /※任天堂公式の当該ソフトページには未到達。北米での発売は1990年で、本稿の年は日本での発売を指す
  2. 『スーパーマリオブラザーズ3』の完成度に対する高評価 — 批評家評価の集計を示す一次資料には未到達(本稿の編集判断)
  3. 『スーパーマリオワールド』が1990年11月21日にスーパーファミコンで発売されたこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/mw/index.html /※ヨッシーの初登場が本作であることを明記した公式資料には未到達
  4. 『スーパーマリオワールド』が「2Dマリオの完成形」と評されること — 評価の一般化を示す一次資料には未到達(本稿の編集判断)
  5. 『スーパーマリオ64』が1996年にNINTENDO64で発売されたこと — 任天堂公式の当該ソフトページには未到達。複数の独立した記事が1996年6月23日で一致するが、いずれも二次資料(本稿の編集判断)
  6. 『スーパーマリオ64』が後続の3Dゲーム設計に与えた影響 — 影響関係を跡づける一次資料には未到達(本稿の編集判断)
  7. 『スーパーマリオギャラクシー』が2007年11月1日にWiiで発売されたこと、重力を使ったステージ設計 — https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC /※任天堂公式ページには未到達
  8. 『スーパーマリオギャラクシー』の批評家評価が高いこと — 評価の集計を示す一次資料には未到達(本稿の編集判断)
  9. 『スーパーマリオ オデッセイ』が2017年10月27日にNintendo Switchで発売されたこと、帽子のキャッピーによるキャプチャー — https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA_%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4 /※任天堂公式ページには未到達
  10. 『スーパーマリオ オデッセイ』を時代補正の対象とする判断 — 本稿の採点規則(era_rule)に基づく(本稿の編集判断)
  11. 『スーパーマリオブラザーズ』が1985年にファミリーコンピュータで発売されたこと — 任天堂公式の当該ソフトページには未到達。複数の独立した記事が1985年9月13日で一致するが、いずれも二次資料(本稿の編集判断)
  12. 初代『スーパーマリオブラザーズ』の完成度が現在の目では後続に譲るという評価 — 本稿の採点であり、外部の出典は存在しない(本稿の編集判断)
  13. 『スーパーマリオカート』が1992年8月27日にスーパーファミコンで発売されたこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/mk/index.html /※「カートレーサーというジャンルを創出した」という位置づけ自体は本稿の評価
  14. 『スーパーマリオギャラクシー2』が2010年にWiiで発売されたこと — 任天堂公式ページには未到達。複数の資料が2010年5月27日で一致するが二次資料(本稿の編集判断)
  15. 『マリオカート8 デラックス』(Nintendo Switch)と、その原型である『マリオカート8』(Wii U)の関係 — Wii U版の公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/wiiu/amkj/index.html (2014年5月29日発売・反重力)/※Switch版(2017年4月28日)の公式ページには未到達
  16. 『マリオカート8 デラックス』がシリーズ屈指の売上を記録したとされること — 販売本数を示す一次資料には未到達。本稿が本数を書かず留保しているのはこのため(本稿の編集判断)
  17. 『マリオカート8 デラックス』を時代補正の対象とする判断 — 本稿の採点規則(era_rule)に基づく(本稿の編集判断)
  18. 『スーパーマリオRPG』が1996年3月9日にスーパーファミコンで発売され、任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)の共同開発であったこと — https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AARPG /※2023年のリメイク版(Nintendo Switch)とは別作品。任天堂公式の当時のページには未到達
  19. 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』が2023年にNintendo Switchで発売されたこと、ワンダーフラワーという新機軸 — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.com/jp/switch/aqmxa/index.html /※**本稿は当初この作品を「スーパーマリオ ワンダー」と略して書いていたが、正式なタイトルは『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のため表記を改めた**
  20. 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』を時代補正の対象とする判断 — 本稿の採点規則(era_rule)に基づく(本稿の編集判断)
  21. 『マリオカート64』が1996年12月14日にNINTENDO64で発売され、4人同時プレイに対応したこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nmkj/index.html
  22. 『スーパーマリオメーカー』が2015年にWii Uで発売されたこと、コース作成という新機軸 — 任天堂の当該ページ https://www.nintendo.co.jp/wiiu/amaj/index.html には発売日の記載がなく、日付(2015年9月10日)は二次資料での確認にとどまる(本稿の編集判断)
  23. 『スーパーマリオ 3Dワールド』が2013年11月21日にWii Uで発売され、4人までの協力プレイに対応したこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/wiiu/ardj/detail/index.html /※ネコマリオの初出については公式資料に未到達
  24. 『ペーパーマリオRPG(千年の扉)』が2004年にニンテンドー ゲームキューブで発売されたこと — 任天堂 公式(Nintendo Switch版のページが原作の発売年に言及) https://www.nintendo.com/jp/switch/a9qda/index.html
  25. 『New スーパーマリオブラザーズ』が2006年にニンテンドーDSで発売されたこと — 任天堂 公式 https://www.nintendo.com/jp/titles/20010000011947.html (「オリジナル版発売年:2006年」)
  26. 『マリオパーティ』が1998年12月18日にNINTENDO64で発売されたこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_clbj/index.html
  27. 『New スーパーマリオブラザーズ Wii』が2009年12月3日にWiiで発売され、1〜4人プレイに対応したこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/wii/smnj/index.html
  28. 『ドクターマリオ』が1990年7月27日にファミリーコンピュータ版とゲームボーイ版で同日発売されたこと — 任天堂 公式 https://www.nintendo.com/jp/titles/20010000003946.html (1990年発売と明記)/ 同日発売である点はファミ通 https://www.famitsu.com/article/202507/48009
  29. 『スーパーマリオ 3Dランド』が2011年11月3日にニンテンドー3DSで発売され、立体視を活かした設計であったこと — ファミ通 https://www.famitsu.com/news/202311/03322394.html /※任天堂公式ページには未到達
  30. 『マリオ&ルイージRPG』が2003年にゲームボーイアドバンスで発売されたこと — 任天堂 公式 https://www.nintendo.com/jp/titles/20010000004665.html (「オリジナル版発売年:2003年」)/※二人同時操作という特徴を明記した公式資料には未到達
  31. 『マリオストーリー』が2000年8月11日にNINTENDO64で発売されたこと — ファミ通 https://www.famitsu.com/news/202208/11271404.html (「2000年(平成12年)8月11日は、ニンテンドウ64で『マリオストーリー』が発売された日」)/※**本稿は当初この作品を「ペーパーマリオ」と書いていたが、それは海外版のタイトルで、日本版は『マリオストーリー』のため訂正した**
  32. 『スーパーマリオサンシャイン』が2002年7月19日にニンテンドー ゲームキューブで発売されたこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/ngc/sms/index.html /※ポンプの英名(FLUDD)を明記した公式資料には未到達
  33. 『スーパーマリオサンシャイン』の難易度・操作性で評価が割れたとされること — 評価の分布を示す一次資料には未到達(本稿の編集判断)
  34. 『スーパーマリオランド』が1989年4月21日にゲームボーイで発売されたこと — 任天堂 公式ソフトページ https://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/mla/index.html /※**本稿は当初これを「携帯機で遊べる最初のマリオ」と書いていたが、携帯型液晶ゲーム機ゲーム&ウオッチのマリオ作品が先行する(任天堂 公式 https://www.nintendo.co.jp/hardware/gamewatch/history.html )ため、「ゲームボーイで遊べる最初のマリオ」に範囲を限定した**
  35. 『マリオブラザーズ』が1983年にアーケードで稼働を開始したこと — ファミ通 https://www.famitsu.com/news/202009/09205435.html (「1983年7月に登場したアーケード版」。ファミリーコンピュータ移植版は同年9月)
  36. 『スーパーマリオブラザーズ2(USA)』が『夢工場ドキドキパニック』(1987年・ファミコンディスクシステム)を原型とし、北米で1988年にマリオ作品として発売されたこと — https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AAUSA /※日本でマリオ版が発売されたのは1992年の『スーパーマリオUSA』。任天堂公式の当時の資料には未到達
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